東京マグニチュード8.0

東日本大震災が起きた。
マグニチュード8.0どころか9.0...
2年前に作られたこのアニメ、地震はどんな描かれ方してたんだろう、と興味を持ったのが見るきっかけ。

OPは西川貴教。東京の有名観光地の白黒廃墟絵が、美しいというか、何というか...。

第1話は日常生活。
毎日をつまらない、つまらない、と言う主人公・未来。
父にも母にも弟にも冷たくあたる。反抗期とは言え、かなりひどい態度。
一方、弟の悠貴は、母の誕生日に絵を描いてあげたり、もう、すっごい優しくてカワイイ弟なのだ。
おねーちゃんがひどいから余計に際立つ弟の可愛さ。
しかもいやらしい可愛さじゃなくて、お姉ちゃんに気を使うことも出来るというすごく出来た子。

第4話。東京タワーが崩れてくる話。
両親が死んでいるかもしれない、と言ってしまう未来。
ずっと我慢して、無理して笑顔を作ってきたのに、姉のこの言葉で
弟はずっと保っていた笑顔が崩れ、絶えられなくなって、走り出してしまう。

…ここでもう、すでに号泣


そして最終話。死ぬほど泣いた...

アニメでここまで泣いたのって久しぶりじゃないだろうか
兄妹×災害、ということで、どうしてもほたるの墓の節子を思い出してしまう。
ようやく弟に優しく出来るようになっただけに、なおさら弟の死が辛い。
これからいっぱい楽しい思い出を作ろうと思っていたのに
これから大きな未来がいっぱい描けたのに
それが失われるという、災害。


涙無しには見られない良作。★4つ。